星峠の棚田を未来へ 〜「守り隊」会員募集のご案内〜

300年以上の時を刻む「星峠の棚田」。
春には水鏡が空を映し、夏は緑の絨毯、秋には黄金色の波が揺れ、冬は静寂に包まれる――四季折々の美しさに息をのむこの棚田は、先人たちが長い年月をかけて育んできた、日本の原風景です。

しかし今、この美しい棚田は存続の危機に瀕しています。 棚田を観に来たある方は「この美しい棚田は、技術やお金を掛けても、これから先に作ることはできないでしょうね。今ある風景を残したいですね。」先人達の築いた風景と里山文化は、技術が進歩した現代でも日本人の貴重な財産だと思います。担い手の高齢化、農業の厳しい環境と現実、そして過疎化。守る人がいなければ、棚田は荒れ、やがて姿を消して、美味しいお米を口にすることもできなくなってしまいます…

2013年に地元有志によって「星峠の棚田を守る会」が発足しました。そして2025年、新たな挑戦をはじめます。私たちが目指すのは、「守る」だけではなく、「未来へつなぐ」こと。耕作者の所得向上、移住者の受け入れ、関係人口の拡大など、新たな仕組みをつくり、多くの方々が棚田と関われる環境を整えてまいります。その第一歩は、お米に棚田保全費用を含ませていただくこと。耕作者が安心して農業を続けられる仕組みを築きます。ただし、それは単なる値上げではありません。棚田で手間をかけて育てた安心で安全な美味しいお米を、次世代までお届するための取り組みです。

さらに、新たな取り組みである「守り隊」を結成し、広く会員を募集します。会費は月額500円とし、棚田保全活動やお米販売に関する運営費に活用させていただきます。

ご友人やご家族をお誘いの上、是非ご入会をお願いいたします。

未来へつなぐ、美しい日本の原風景

星峠の棚田は、ただの田んぼではありません。

それは、そこに暮らす人々の思い、歴史、そして文化が息づく「日本の原風景」です。

どうか、私たちとともに、この美しい棚田を未来へつなぐ一員になってください。

あなたの支援が、棚田の未来へつながる大きな力になります。

「星峠棚田米」おいしさの秘訣

つなぐ棚田遺産 ~ふるさとの誇りを未来へ~ 認定棚田
天水田に育まれる至高の魚沼産コシヒカリとは

《天水田》

丘陵地帯に広がる「星峠の棚田」は、その名の通り山間部に位置し、平地のように川から水を引くことができません。農業に必要な水はすべて雪解け水と雨水に頼るため、これを「天水田」と呼びます。天候に左右されるため水の確保は難しい一方、排水を含む川の水を使わず清らかな天の水だけで育まれるお米は、格別の味わいを持っています。

《大きな寒暖差》

幻想的な「雲海」は昼夜の寒暖の差によって生じます。標高約400mの星峠の棚田は昼間の気温がしっかりと上がり、夜間は冷える地形である為、これがうまみを引き出してお米に良い影響を与えています。初夏にホタルが舞い、秋に赤とんぼが飛ぶ自然豊かな環境で、「星峠棚田米」は美味しく育っています。

《強い粘土質》

「星峠の棚田」を含む越後まつだい地域は、粘土質の地盤が特徴です。この地質は地すべりを起こしやすく農作業を厳しくするものの、旨みを高めるミネラル豊富な土壌でもあります。強い粘土質土壌が育む棚田特有のモッチリとした食感は、「星峠棚田米」の豊かな味わいを生み出す秘密の一つです。

環境負荷低減で満天の三つ星を獲得!
農林水産省が2024年度から進める「見える化」ラベルにおいて、私たちの取組が最高評価の三つ星を獲得しました。中干しによるメタンガスの発生を抑えた温室効果ガス削減やあらゆる生物に優しい農業を星の数で評価・表示するものです。これからも持続可能な里山を目指し、さらなる努力を続けてまいります。
[登録番号2024-1013-0468]